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2021.1.15 高断熱・高気密住宅

高気密住宅・高断熱住宅とは?どのような暮らしが送れるの?

高気密住宅、高断熱住宅とは室内の空気が外部へ逃げることが少ないため、外気温の影響を受けることがなく、効率よく冷やしたり暖めたりすることができる家です。
高気密住宅、高断熱住宅は省エネ効果があるので、光熱費を抑えることが可能な特徴があります。

高断熱住宅とは

高断熱住宅とは、断熱性の高い窓を使用したり外壁と内壁の間に断熱材を用いたりして、家そのものの断熱性を高めた住宅を指しています。
断熱は暖かい空気や冷たい空気が伝わりにくい状態にすることを言いますが、高断熱住宅とは室内と屋外との熱伝導を少なくすることを指していることが多いです。
そのため高断熱住宅の場合、夏の暑い時期であっても部屋の中は外の空気の影響を受けにくくなり、常に涼しい状態を保つことができます。
高断熱住宅においては適切に断熱材を用いることは大変重要であり、冬などせっかく温めた部屋の熱が外に出ていくのを防ぐことができます。
これにより高断熱住宅とは季節を問わず部屋の中の温度を常に快適な状態に保つことができるほか、部屋どうしの温度差をなくすことが可能です。

高気密住宅とは

高気密住宅とは窓枠や床、天井(もしくは屋根)や壁などと外部との隙間が少なく、気密性に優れている家を指しています。
高気密住宅でない木造建築の場合、小さな隙間ができてしまうことがあります。
この隙間から外の暑い空気や冷たい空気が入り込んでしまい、部屋の温度は季節によって変わってしまうのです。
高気密住宅においては、この隙間ができないよう、精度の高い建築素材や気密テープ、さらに防湿シートや断熱材を使用しており、外気が部屋の中へ侵入できないようにしています。
このように高気密住宅とは隙間をしっかりと防ぐことでエアコンや暖房によって快適にした空気を外に逃がすことがなくなるため、高気密住宅においては無駄に電力を使う必要がなく、省エネ効果が期待できるのです。

注意が必要なこと

高気密住宅、高断熱住宅とは外部の空気の影響を受けにくい住宅を指しています。
ですが高気密住宅、高断熱住宅において注意が必要なこととして、結露があげられます。
断熱工法には内断熱と外断熱がありますが、壁の中に断熱材を入れる内断熱の場合、断熱材と柱の間に小さな隙間ができてしまうことで、温度差による結露が生じてしまう場合があるのです。
結露とは気温差によって水滴ができる現象ですが、高気密住宅や高断熱住宅では壁の内側にできているため見ることはできません。そのため高気密住宅や高断熱住宅では高い施工技術が必要とされ、窓などの開口部には結露を防ぐ性能も求められます。
また、24時間換気システムが設置されていますが、高断熱住宅においても高気密住宅であればあるほど換気システムの性能にも気を配る必要があります。
さらに高断熱住宅や高気密住宅では開放型石油ストーブは不向きであり、室内の二酸化炭素濃度が上がってしまうので、FF式のファンヒーターを使用することが求められます。

高気密高断熱住宅の暮らし

高気密住宅、高断熱住宅とは部屋どうしの気温差が少なく、大変快適に過ごすことができる家です。
このようなことから高気密住宅、高断熱住宅とはヒートショックの防止にもつながり、健康面での心配事が少なくなります。
さらに高断熱住宅や高気密住宅は、窓を工夫したり外部からの空気が入ってこないようにしたりしているため夏は涼しく冬は暖かい状態を保つことができます。
そのため外部の気温がたとえマイナスになったとしても、高気密住宅では快適な状態を保つことができ、アクティブに生活を送ることが可能です。

高気密高断熱住宅のメリット

高気密高断熱住宅のメリットについてそれぞれご紹介していきます。

室内温度を一定に保てる

高気密高断熱住宅ではない一般住宅の室内では、夏場は暑く・冬場は寒くなりがちです。
熱は壁・窓を通じて室内と屋外を行き来します。
そのため、断熱性が十分に保たれていないと室外の気温に左右されてしまうのです。
断熱効果が高いと、屋外の気温の変化に対しても室内の温度は影響を受けにくくなります。
室内外で熱が移動しにくいため、外の温度に関係なく室内温度を一定に保つことができるのです。

ヒートショックを防止できる

温度に急激な変化が起きることによって血圧が急上昇・急降下し、体に悪い影響を与えてしまう現象を「ヒートショック」と言います。
ヒートショックが起きると最悪の場合、心筋梗塞や脳梗塞といった症状を引き起こしてしまう場合もあります。
室内温度が一定に保たれやすい高気密高断熱住宅では、急激な温度の変化が起こりにくいのです。
各部屋の温度差が少ないため、家庭内でのヒートショックを回避することができるでしょう。

省エネの効果がある

高気密高断熱住宅では、室内で冷房を運転させた場合は冷気が逃げにくい・暖房を運転させた場合は暖気が逃げにくいという最大の特徴があります。
室内に冷暖房器具で設定した冷気・暖気などの空気が留まりやすいため、冷暖房器具を少し運転させるだけでも十分に室内が快適な温度環境になるでしょう。
フルパワーで運転せずに済むので、冷暖房器具を使用する時間も短くなり、省エネの効果につながります。

熱中症を予防できる

地球温暖化が進んだことにより、近年では熱中症が起こしやすくなっています。
熱中症による死亡率は年々増加傾向にあるのが現状で、特に高齢者は自身の体温調節を行うことができず、体が耐えられなくなってしまうというケースが多くなっています。
こういったことを回避するために、住宅に遮熱ガラス・複層ガラスなどの断熱が可能な素材を取り入れることをおすすめします。
室内温度の上昇をやわらげるため、熱中症の予防が期待できます。

高気密高断熱住宅のデメリット

高気密高断熱住宅にはデメリットも存在します。
メリットと併せてデメリットについてもご紹介します。

建築のコストがかかる

高気密高断熱住宅にするためは、しっかりした設計・施工が必要になります。
質の良い断熱材の使用・高精度な施工を行うとなると、もちろん建築コストもかかってしまいます。
断熱・気密を行わない一般的な住宅と比較しても、その建築コストは高くなりがちです。
居住後に生活をしていくうえでかかってしまうコストは軽減できるため、総合的に見て検討しましょう。

内部結露が発生することも

床下・壁の内側・天井裏などに結露が生じてしまうことを「内部結露」と言います。
外部の気温が低い時期に、壁の中に室内の暖気が無理に入りこむことで内部結露は発生してしまいます。
これを放置してしまうと、住宅の土台や柱が腐食してしまう可能性があるので注意しましょう。
ネックになるのが、見た目では結露が生じているのか分からないという点です。
断熱材に隙間があると内部結露は発生しやすくなるため、気密シートを使用するなど正しい施工で対策を行いましょう。

暖房器具の使用には制限がかかる

石油ストーブなどの暖房器具を高気密住宅で使用する時には、制限がかかります。
その理由としては、燃焼した後の排気が室内の空気中に放出されてしまう「開放型暖房機」を使用すると、人体に有毒な一酸化炭素が生じてしまう危険性があるためです。
そのため、高気密高断熱住宅で暖房器具を使用する場合は、床暖房・エアコンを選択することをおすすめします。
ほかにも、外に給排気を行う「FF式暖房機」といった暖房器具を使用するのも良いでしょう。

おわりに

高気密住宅や高断熱住宅とは、外の空気の影響を受けにくいことから省エネになること、さらに部屋どうしの気温差が少ないことからヒートショックの防止にもつながるメリットがあります。
高気密住宅や高断熱住宅は1年を通じて心地よく過ごせる特徴があります。

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